2022/8/7今日の広州アパレル卸市場の様子(youtube動画)

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広州現地スタッフが仕入れをお手伝いします【詳細はこちら】

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リモート買い付け=安く仕入れできる

広州の沙河や十三行へレディース服の買い付けに行きたいけど行けないので、新しいお店を発掘できなくて困っているというご相談をとても多くいただいております。そのため新たにライブ映像配信によるリモート買い付けサービスを始めました。お客様の代わりにライブ映像配信しながら広州卸市場をまわります。詳細はお問い合わせください。

先月には沙河の金馬服装城に陽性者が立ち寄った事が判明し周辺は緊急封鎖になりました。封鎖になると遠方から来ていた人は帰宅ができなくなってしまいます。また中国ではスマホで移動履歴が管理されているので疑いのある場所への移動履歴がある人はすぐに記録されてしまいます。広州アパレル卸市場の店員さんなどには3日に1回必ず検査が義務付けられているようです。

こういう状況ですので日本などの外国から買い付けに来れるようになるにはまだまだ数年はかかりそうです。買い付けに行けるようになるのを待つよりも、リモート買い付けにシフトする時代なのかもしれません。

どういう服を扱うか商品選びで自分のお店のコンセプトが変わってきますので、確かに自分で広州へ行って直に服を手に取って選ぶのがベストです。はるばる中国まで行って買い付けをしてきたという充実感も得られます。しかし今はそれができなくなってしまっているので仕方がありません。

何事も考え方次第です。行かなくていいので広州へ渡航する航空代金もかかりません。自社のバイヤーを3人連れて3日間買い付けに行ったらホテル代金などの滞在費用もすぐに10万円は超えてしまいます。

何より買い付けに行く時間と労力は大変なものです。イタリアやフランスでの買い付けならバイヤーさんも喜んで行きますが、中国での買い付けは嫌だなあというバイヤーさんも多いです。中国も良い所もあるんですよ(´;ω;`)

これらのコストは結局は商品の買い付け代金に上乗せされてくることになります。自分で広州へ行かないリモート買い付けならこれらのコストを節約できるので、買い付け代金を安く抑えることができます。高い買い付けコストを払っている会社よりも有利になるということです。

タオバオ、アリババよりも稼げる広州

アリババやタオバオなどの中国ネットで買い付けている方も増えているようですが、中国でも物価高騰のためアリババやタオバオは価格がかなり高くなってきています。やはりレディース服の卸価格は広州卸市場が一番安いです。アリババ、タオバオは代行業者を使えば誰でも簡単に買えるので差別化もしにくいです。タオバオで買い付けてメルカリなどで転売しお小遣い稼ぎをしている副業の個人さんも多いです。

さらに広州アパレル卸市場で売られている商品は多くが工場での余剰生産品などです。服1万枚の注文があると工場はだいたい1万3千枚くらい生産します。大手の検品基準は非常に厳しくて不良品が必ずでてくるのでわざと多めに生産します。そうして残った商品はネットには堂々と出品しづらいので、ネットに出てくることはほとんどありません。もし工場余剰生産品をアリババやタオバオに堂々と出品したら横流ししたことがばれて工場は注文主に怒られてしまいます。

そういう訳あり品をこっそり処分する場所、それが広州アパレル卸市場なのです(厳密に言うと沙河はそういう処分する場所ですが、十三行や白馬は正式に注文する場所です。なので十三行や白馬は価格が高くて沙河は価格が安いです)。このような事情もありネットには出ていない広州卸市場でしか買えない服もかなり多いです。ネットでリサーチしてもなかなか見つからない商品はだいたいそういう商品です。ネット時代になったのに卸市場がなぜ消滅しないのかもこういう理由なんですね。

 

中国広州の服は品質が悪い?

中国広州の商品は縫い目が荒かったり、汚れがあったり、と品質が悪いのでは?とお思いの方もいるでしょう。確かにそれは間違ってはいません。厳密に言うと広州でもエリアによって品質と価格は異なります。

・白馬エリア、品質高、価格高

・十三行エリア、品質中、価格中

・駅西路エリア、品質高、価格高

・流花エリア、品質中、価格中

・三元里エリア、品質低、価格低

・沙河エリア、品質低、価格最低

品質低と言っても最近の広州全体の品質はかなり改善されてきています。大きな汚れや大きな穴があるということは20枚買ったら、1、2枚あるかどうかくらいの確率です。小さな汚れやほつれなどは結構あるので、百貨店や大手ブランドレベルの厳しい品質を求めるお客様には広州仕入れは不向きです。

とはいえ広州はやはり仕入れ価格が安いです。ワンピースなら350円~、スカート300円~、シャツ250円~と、服ならタオバオやアリババよりも安いものも多いです。

広州で仕入れをする心構えとしては「安いのだからある程度の不良は仕方ない」と考えないと広州仕入れはスムーズに進まなくなってしまうでしょう。返品の嵐をしていれば工場にもお店にも代行業者にも嫌われて誰も相手にしてくれなくなってしまいます。事実最近では日本人には売らないよという工場やお店も増えてきました。あまりわがままを言わないようにしましょう。とはいえ私も昔、楽天市場で販売して毎日クレーム電話の嵐を受けていましたので、日本の消費者は品質にすごくうるさいのでどうしても仕方がないということも理解はしています。なかなか難しいものです。

 

リモート時代

アパレルに限らず様々な業界でリモートワークへのシフトが行われています。従来の古い広州アパレル買い付けもズーム(ZOOM)やユーチューブライブ(youtubelive)、インスタライブ(instagram live)、ウィチャットライブ(wechat live)などを活用した新しいリモート買い付けの時代にシフトする時が来ているのかもしれません。

弊社でも皆様のご要望にお答えし、ライブ映像配信によるリモート買い付け代行サービスを始めました。詳細はお問い合わせください。