「今まで日本の問屋からアパレルやバッグやアクセサリーを仕入れしていたが、日本の問屋の仕入れ価格は高くてもう利益が出ない。」近年、このような理由で広州卸市場へ直接買い付けにいらっしゃる日本の業者さんがとても増えています。
広州卸市場なら日本仕入れ値の半額以下で買える
確かに広州の卸市場で直接買い付けをすれば安く買えます。例えば上の動画にあるようなレディースの普通のトップスなら、
広州卸市場仕入れ価格: 250円~450円くらい
日本の問屋仕入れ価格: 700円~1200円くらい
が相場でしょう。
レディースのワンピースなら
広州卸市場仕入れ価格: 400円~700円くらい
日本の問屋仕入れ価格: 900円~2000円くらい
レディースのバッグは
広州卸市場仕入れ価格: 250円~600円くらい
日本の問屋仕入れ価格: 700円~1500円くらい
だいたいこのくらいの相場感です。
広州卸市場で直接買い付けをすれば、日本の問屋仕入れ価格の半額以下くらいで買えるということです。
日本と価格が変わらないものも。物によって価格差が異なる
10年、5年前の広州ならまだまだ物価も安くてほとんど何を買い付けしても、適当に買いまくってもだいたい利益が出るので赤字になることはありませんでした。
しかし現在、中国の物価は急上昇しています。もちろん広州卸市場の仕入れ値も急上昇中です。
物によっては「え、これ日本で仕入れるのと値段変わらないじゃん」という現象が頻発しています。そうです。なんでも適当に買えば利益がでる時代は終わりました。しっかり買い付ける商品を選ばないと利益がでない、買い付けの難易度が上がっています。
買い付け商品選びの目が問われる
物によって日本との価格差が異なります。シンプルなトップスやワンピース、ニット系などはまだまだ日本の半額以下で買えるとか、良い感じのコートなどになるともう日本とほとんど価格が変わらないとか、PUのバッグは日本との価格差がまだまだ大きい、本革のバッグは日本とほとんど値段が変わらない、ピアスやペンダントなどアクセサリーはまだかなり日本との価格差が大きい、などなど、ものによって日本との価格差が異なるのです。
およその価格を瞬時に判断できるくらいでないと、適切な買い付けが難しくなっています。5年10年前に比べて広州買い付けゲームの難易度が格段に上がっているといえます。
ぱっと相場感がわかるくらいでないと、この値段で買ってよいのか判断できず何も手が出せないという状態になってしまいます。広州の卸市場へ買い付けに行く前に日本での価格の相場感はよく頭に入れておく必要があります。そうしないと中国への渡航費用、宿泊代などが無駄になってしまいます。
そして適当に買い付けて、しっかり商品を選ばないとほとんど日本と価格差がないものばかり買ってしまって、利益がでないという事にもなりかねません。
日本との価格差が大きい掘り出し物もある
広州の卸市場では物によっては日本よりもすごく安く仕入れできるものもあります。代表的なのが広州のアクセサリー市場で売っているピアスやイヤリングです。
広州アクセ市場のピアスやイヤリングは、日本円で80円くらいで買えるものも多いです。80円で買い付けができるのですから驚きです。
広州卸市場はなぜ安く買えるか?
日本の問屋から買うよりも広州で買う方が安く仕入れできるのはなぜでしょうか。それは日本の問屋も広州から仕入れて利益をのせて日本で売っているので、日本の問屋を通さず直接仕入先の広州で買い付けすればもちろん安く買えるのです。
以上では広州卸市場買い付けの主に良い点についてご説明してきましたが、以下では問題点についてもご説明します。
「ただ中抜きすれば簡単に安くなる」は机上の空論
中国仕入れ経験がない人は、中間業者(日本の問屋)を中抜きすればその分簡単に安く仕入れできると思っています。しかしこれは簡単なことではありません。
中国直接仕入れは慣れるまではいろいろな思わぬ損失が出て、今まで通り日本の問屋から仕入れしてた時とトータルではほとんど変わらないじゃないか、ということになる可能性もあります。
実際に中国直仕入れをやってみた方なら「まったくその通り」と激しく同意していただけるはずです。
検数、検品、品質の問題
中国から直接買い付けをするときにやはり最も問題になるのは不良品の問題です。中国で何も対策せずに買い付けると50%以上が不良で売り物にならないという事態も珍しくありません。むしろそれくらいの事態は頻発します。
日本の問屋から仕入れしていた時は日本の問屋が見えないところでこの不良品の問題を陰でしっかりとやってくれていたのです。そのおかげで今までは不良品がないのが当たり前だと思っていた人もいるかもしれませんが、実際は異なるのです。
国際送料の問題
不良品の次に問題になるのが中国から日本へ商品を発送する国際送料です。コンテナ以外はだいたい航空便での発送になりますが、この航空便の国際送料がかなり高いのです。今まで日本の問屋から買っていたときは全然気にしなくて良かったのですが中国直買い付けになると重大な課題になってきます。
渡航費用、滞在費、代行手数料の問題
広州市場に直接行かなければ買付けができません。中国への航空券、滞在費等がかかることになります。
日本の問屋が裏でやってくれていた事に気付く
以上のように広州直仕入れをしようとすると、たくさんの課題が生じてくるのです。今までそれらの面倒なことは日本の問屋さんがやってくれていたのです。
これで日本の問屋さんが高い中間マージンを取る理由もよく理解できるようになるでしょう。むしろ今までありがとうと感謝したくなるはずです。
でもやはり利益を出すには中国現地直仕入れに挑戦するしかない
多くのクリアしなくてはならない問題が生じてきますが、やはり今後物販で生き残っていくには、中国から直接買い付けに切り替えていくしか道はありません。
LINE(ライン): d369
wechat(微信): den20140301
Eメール: info@microbe.jp