↑こちらは今日の十三行新中国ビルのyoutube動画です。お店の人が今年はとても注文が少ないと去年と今年の注文伝票を見せながら嘆いています。大変ですが頑張ってほしいものです。
youtubeチャンネル登録すると新着動画やライブ配信の通知が届くようになります。
中国工場との取引はイライラが多い
中国の工場や卸市場との取引は本当に大変なものです。ご経験のある方はうんうんそうそう、と言っていただいていると思います。
工場がありえないような言い訳で納期遅れをする、業者がひどい品質で商品を送ってくる、でもそういう時に感情にまかせて怒りを爆発させるというのはだめです。怒りにまかせて相手を罵っても納期が早くなるわけでも品質が良くなるわけでもありません。むしろ相手の反感をかってもっと事態は悪化するでしょう。自分の感情を制御できないといつか致命的な事が起こります。
中国の店や工場と取引するときの大事なコツがあります。それは、
「中国では計画通りに事が進まないのが当たり前」
そもそもこういう心構えでいれば怒りも少なくなり抑えることができるはずです。
日本では何かするときに最初にちゃんと計画します。そしてだいたいは計画通りに事が進みます。
でも中国ではそうは行きません。思いもしなかったトラブルが発生して当初の計画通りに事が進むということはまずありません。
1週間でできると言っていたのに、やっぱり2週間かかると急に工場が言い出す、運送中のトラックが交通事故で発注していた商品の納期が遅れる、商品代金を払ったのにお店が消える、社員がお金をピンハネする、などなど中国でのトラブルはきりがありません。
私の知り合いの中国貿易経験が長い台湾人はいつも中国の不平不満や悪口を言っていました。きっと中国でいろいろなトラブルにあったのでしょう。
でもだからと言って相手を口悪く罵ったり、外部環境のせいにしたところで、何も問題は解決しないのです。問題が解決しないどころか逆恨みされてもっと悪化する可能性もあります。
自分の責任と考える=主導権を握る
外部環境のせいにする=主導権を手放す、
ことになります。
反対に
内部環境のせい(自分の責任と考える)=主導権を握る、
ことになります。何かトラブルがあっても人のせいにしないということです。
発注した商品が間違いだらけ、それはしっかり作業指示やフォローしていなかった自分の責任なのです。
商品の納期が遅れてエンドユーザーに迷惑をかけた、それはあらかじめ納期遅れを想定してバッファーをとっていない自分の責任なのです。
社員がお金をちょろまかした、それはちょろまかせるような経理の仕組みにしていた自分の責任なのです。
常にこう考えることで次回からは改良が可能になります。もしコントロールを手放してしまったら、なすすべがありません。
最初、中国へ来たばかりの頃私はいつもイライラしていました。ピーク時は中国人スタッフが20人くらいいましたが全員と喧嘩し、結局全員が離れてしまいました。今思えば私の至らなさ、申し訳ないことをしたと思っています。
その後、いろいろなトラブルを経験し、たどり着いた境地があります。それは
「中国では計画通りに事が進まないのが当たり前」です。
このように考えるようになってからは何より自分の心が楽になりました。そして自然と周囲との人間関係も良くなってきました。
これは実は中国ビジネスについてだけではありません。
日本での人間関係、旦那や妻、子供、上司、部下、友達にも応用できます。
「人は思い通りにならなくて当たり前」
「他人は思い通りに動かなくて通常設定」
常にこう考えるように習慣化すると、いろいろ劇的な効果があります。ぜひおすすめします。
そももそ相手はこっちのために人生を生きているのではないのだから、こっちの言う通りに動かなくて当たり前なのです。思い通りにしてくれると考える自分が間違っているのです。
自分のせいなんだから、相手に怒りをぶつけるのは違うと思えるはずです。元連合艦隊司令官の 山本五十六さんもこのように言っています。
何があっても人に怒りやイライラを出さない
とにかく感情にまかせて怒りをぶつけると必ず損するだけです。得は一つもありません。
怒りを相手にぶつければすっぎりするかもしれません、次はその100倍の災いが返ってきます。結局大損なのです。
仕事でくたくたに疲れて家に帰ったのに、嫁(または旦那)が夕食の用意すらしてくれていない、という場合でももし「なんで用意してないんだ」と怒りを相手にぶつければ喧嘩になってもっと疲れるだけです。最悪はそのうち離別ということにもなりかねません。
社員や業者が言ったとおりに作業をしなかった、このときも「バカやロー」と怒りをぶつけたい気持ちはわかります。でもトラブルになって疲れるだけです。最悪は逆恨みされてひどい目にあうかもしれません。
それを言ったら相手はどう思うだろうか、相手の視点から考える思いやりがとても大事です。
大昔にお釈迦様は死ぬほどの苦行をしました。そして最後に「むだである」と言って苦行をやめました。どういうことかというとお釈迦様は怒りや煩悩などを無くそうと苦行をしましたが、どんなに死にそうな苦行をしても人間は怒りや煩悩がなくならないということを証明してくれたのです。
そうです。怒りや煩悩は無くならなくていいのです。怒りが心にわいてくるのは仕方がないことなのです。しかしその怒りを何もないかのように仏の顔で絶対に人に出さない、ということがとても大事なのです。
何があっても絶対に人にイライラやネガティブな言葉を出さない、という覚悟をしてから夫婦喧嘩もほとんどなくなりました。怒りは防衛本能なので湧いてくるのは仕方ないのです。でもその怒りを顔や態度や言葉に絶対に出さないと決めた時周りの人間関係はとても良くなります。
怒りは高血圧症を引き起こす
怒りは攻撃に対する生物の本能的な防御反応です。一気に血圧を上昇させて素早く回避行動ができるように体を臨戦態勢にします。
そのためいつも怒ってばかりいると高血圧による病気を引き起こします。とくに脳の血管や心臓そして肺など呼吸器系あたりがダメージを受けてきます。あなたの周りにもいつもイライラしてしかめっ面をしている人はいないでしょうか。そういう人は大体深刻な持病を抱えているものです。
その時どう反応するか
イラつくことが降りかかってくるのは防ぎようがない部分もあります。今日も明日もきっとイライラすることはきっと起こってくるでしょう。
大事なのは何かが降りかかってきた時にどう反応するかです。自分がどう反応するかはコントロールできるはずです。
道を歩いていて、上から柿が落ちてきて服が汚れてしまった、なんて運が悪いんだこんちくしょうと考えるか、
または柿で運が良かった、もし鉄球だったら即死だった、なんて運が良いんだラッキーと考えるか、
何事も受け取り方、考え方次第でどうにでもなるものです。
小話はこのくらいにして今日も1日一生懸命仕事をしましょう。今この一息一息、目の前のことだけに真剣に取り組みましょう。前置きがだいぶ長くなってしまいましたがこのブログは中国広州卸市場買い付けのブログです。
広州卸市場買い付けのご相談はこちらへどうぞ。その他人生相談や雑談も歓迎です。
↓
私達がお手伝いできること